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☆ホタライトで酵素実験!
ホタルの発光はホタルの体内にあるルシフェラーゼという酵素が発光物質ルシフェリンに作用することによって生じています。酵素は生体触媒ともいわれ、無機触媒と異なる性質が数多く存在していますので、ホタライトを使って酵素特有の性質があることを実験によって確かめてみましょう。
●用意するもの
ホタライト(黄色)
試験管、ビーカー
水道水(室温)、お湯(60℃)、氷水
塩酸0.025mol/l
水酸化ナトリウム0.025mol/l

※実験は暗室で行うことをお勧めします。
ホタライト

ホタライトってなに?
ホタライトは粉末Aと粉末Bで構成されています。粉末Aにはルシフェラーゼ酵素、そして粉末Bにはルシフェリンと反応に必要なATPが含まれています。特に粉末Aのルシフェラーゼ酵素は直接ホタルから抽出したものではなく、ホタルのルシフェラーゼ遺伝子を遺伝子組換えによって大腸菌に組込み、ホタルの代わりに大腸菌に作らせたものを使用しています。ホタライトは無害ですので安心してお使いいただけますが、飲食用ではありませんので飲まないで下さい。

・熱湯などを取り扱う際にヤケドなどをしないようにご注意下さい
薬品の取り扱いには注意して下さい。場合によっては白衣や安全めがねの着用をおすすめします。

●実験

  1. A粉末とB粉末それぞれの袋に50mlの水道水を入れ、しっかりチャックをします。そして袋の上からゆっくり揉むようにして中の粉末を溶かします(できた溶液をA液、B液とします)。

  2. できるだけ暗い部屋の中で、試験管などの透明な容器にA液、B液を等量混ぜ合わせます。すると混ぜ合わせた瞬間から液体が発光します(図1、左)。
ホタライト発光中
<発展>
※ ホタライトの発光を強くしたい場合は、ホタライトを溶かす水の量を減らし、濃度を高くして下さい。
   (図1の右側は通常の濃度より2倍濃くしたものです)



酵素は化学反応を促進する働きをもつ触媒の一種でタンパク質でできています。多くの酵素は温度を高くするほど反応が促進しますが、さらに温度を上げると反応が進まなくなり、一定の温度を超えると完全に失活してしまいます。これは高温によってタンパク質でできている酵素の性質が変わるためです。
このような酵素の温度特性をホタライトで確かめてみましょう!

  1. 試験管内でA液とB液を混ぜて発光させたホタライトと水(室温)と60℃のお湯、そして氷水をそれぞれビーカーに入れたものを用意します。

    ※ホタライトの入った試験管を2本用意し、そのうち1本は比較対照用として使用して下さい。

  2. 試験管に入ったホタライトを下記の順番で反応させ、発光状態を観察します。

    室温→氷水→60℃→室温

    ※ この際、特にルシフェラーゼの最適温度はおよそどれくらいか考察し、また可逆的な反応であることに注目しましょう。  
    ※ルシフェラーゼの最適温度を詳しく調べる場合は、 ビーカーに用意する水温の条件をさらに細かくして試してみましょう。
    ※反応温度が酵素の最適温度と異なるほど発光が弱く赤色になります。 これは反応条件が悪く光エネルギーへの変換効率が低くなるためで、 結果的に発光が弱くなり、エネルギー状態の低い赤色の発光を生じます。

ホタライト_室温と高温
  1. 次は60℃を超える熱湯の入ったビーカーにホタライトの入った試験管を浸け、発光状態を観察します。

    ※熱湯に浸けるとタンパク質である酵素が失活し、その機能を失うためにもとの室温に戻しても発光しなくなります(不可逆性)。

  2. ルシフェラーゼが熱によって失活したことを証明するため、発光しなくなったホタライトにA液を追加する場合とB液を追加する場合を比較し、発光状態を観察します。

    ※ルシフェリンを含むB液を追加しただけでは発光せず、ルシフェラーゼ酵素を含むA液を追加すると再び発光します。このことから熱によってルシフェラーゼ酵素が失活していたことが確認できます。

<発展>
無機触媒で発光する「光るホタル液」と比較実験をするとさらに効果的です。「光るホタル液」では、ホタライトのように熱湯で失活するようなことはなく、温度を高くするほど反応が促進し発光が強くなります。これにより、酵素と無機触媒の性質の違いを確認することができます。


酵素は温度だけではなくpHによっても活性が変化します。このようなpH特性をホタライトで確かめてみましょう。

  1. 0.025mol/l塩酸と0.025mol/l水酸化ナトリウムを用意します。
  2. A液、B液を混ぜて発光させたホタライトに0.025mol/l水酸化ナトリウムを少量加え、発光状態の変化を観察します。
  3. 次に、同量の0.025mol/l塩酸を加え中和し、発光状態の変化を観察します。

<発展>
著しくpH状態を変化させると酵素は変性し失活します。


ケニス製品紹介
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