マツの葉で大気汚染調査

マツは日本中どこにでも見られる植物ですが、細長い葉の表面に散在している気孔が陥没しているため、大気の汚れがたまりやすくなっています。マツの気孔の汚れを調べることによって 大気汚染の度合いが分かります。
用意するもの
・マツの葉
・セロハンテープ
・ライト
・生物顕微鏡
・スライドガラス
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実験方法
①いろんな場所でマツの葉を採取します。採取場所は地図などに記録しておきます。
 例:車が多い道路わき、道路から離れたところ
②マツの葉1本をスライドガラス上に取り、セロハンテープで止めます。この時、葉の平らに
 なっている方を下にします。
③スライドガラスを顕微鏡の台の上に乗せ、横上から光を当てながら、気孔を観察します。
④60~100倍で観察すると視野の中に約50個の気孔が見えます。50個のうち何個に汚れ(ゴミが
 入っているか)を調べ、各場所で3段階(○○●)に分けます。
⑤地図に段階の印を書き入れます。
コラム
●自由研究
①気孔の汚れと道路からの距離との関係を調べてグラフに示す。
②マツが生えていた場所の地形や気象との関係、季節による変化な
 どについて調査する。
③今年できた葉と去年の葉の気孔の汚れ具合を比較する。
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●マツの葉の気孔
マツの葉の気孔は普通の植物の気孔と異なり、気孔の外に外呼吸こうがあります。(気孔は陥没 しています。) 大気中の汚れはこの外呼吸こうにたまります。(図参照)